最近「eスポーツ」という言葉を耳にすることが多くなってきました。
よく聞くけど、
「 eスポーツってなに?」
「競技人口どのくらいいるんだろう?」
「どのくらい稼げる?」
といった疑問を持つ方が多いと思いますので、
いま話題の「 eスポーツ」とは何かについて詳しく書いていきます。
eスポーツ(esports)とは?
eスポーツ(esports)とは、
エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)の略で、
複数のプレイヤーでの「対戦型ゲーム」を、サッカーや野球と同じように
″スポーツ・競技″として捉える際の名称です。
リアル世界でのスポーツと対比するために、
「電気の・電動の」という意味のエレクトリックを付け足しています。
eスポーツでは、ゲーマーがスポーツ競技者になります。
格闘ゲームの″ストリートファイター″をゲームセンターでやったことがある方は分かるかもしれませんが、あれを、ゲームセンターではなく大きな会場で
“競技者”として大会に出て、そこには“観客”もいて、勝ち残れば”賞金”をもらえるものにしたというイメージを持つと分かりやすいかもしれません。
ゲームはもはや、スポーツ競技になっています。
eスポーツ全世界の競技人口
野球の世界人口は約3,500万人ですが、
世界のeスポーツ人口はなんと、
1億3,000万人!
野球人口の3倍以上と、相当の競技人口です。
これを初めて知ったときは衝撃的でした。
eスポーツの2018年世界市場規模は約1000億円。中国は兆単位?!
ゲーム市場やモバイル市場のマーケティングを行うNewzoo社の予測によれば、
2018年のeスポーツ市場は、前年比38%増の9億5660万ドル。日本円でおおよそ1000億円。
2020年には14億ドル。日本円で約1500億円になると試算されています。
市場規模が1000億円というと、日本では「家事代行サービス」や「マヨネーズ」の市場規模とほぼ同規模になります。あまりピンときませんが..(笑)
上記は世界市場規模として紹介されていますが、
eスポーツが盛んな「中国」単体でみるとすごいことになっています。
中国のIT専門の調査機関・アイリサーチ(艾瑞咨詢、iResearch)など数社共同で発表した「2018年中国eスポーツ業界研究報告書」によると、中国eスポーツ業界は2017年から盛んになり始め、同年の市場規模は650億元→約1兆円!
中国においてはeスポーツが超巨大産業になってきているようです。
eスポーツがオリンピック種目になる可能性も
競技人口・市場規模の大きさから、IOCがオリンピック種目にするかを検討するというニュースがありました。
それくらい認知・認識されてきている証拠ですね。
リアルのスポーツ観戦に匹敵する新しい娯楽になる可能性も秘めています。
ただ、オリンピック競技化するにはハードルがいくつもあるようで、
eスポーツは「五輪競技」として相応しいのか | ゲーム・エンタメ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準にも触れられている通り、そもそも IOCから「スポーツ扱いされていない」という現実が立ちはだかっています。
運動をしない・汗をかかないものなので、 IOCはeスポーツをスポーツと定義することに慎重なようです。
今後の動向に要注目です。
eスポーツ大規模大会となるともらえる賞金がえげつない
賞金総額20億円!?世界の大規模大会の賞金総額ランキングトップ10 – モバイルセンターによると、世界で最も賞金額の多い大会になると、
賞金総額→23億1000万円
優勝賞金→10億1000万円
相当のお金が動いています。規模が本当に大きいですね。
もちろんこれは個人ではなく国ごとのチーム戦での賞金です。
それでも十分大きいといえます。
eスポーツにおける日本の動向
世界で盛り上がりを見せるeスポーツですが日本ではまだまだ発展途上。
世界のeスポーツの人口は1億3,000万人で、野球人口の3倍以上と言われていますが、
国内の登録プレーヤーは81人と、非常にさびしい状況です。
まだまだ日本国内ではマイナーなスポーツだといえます。
そんななか、日本のプロ野球がeスポーツに本格参入するというニュースが話題を呼びました。
KONAMIと共同でプロ野球市場初のeスポーツリーグを開始ということで、日本でも eスポーツを活性化させる動きが出てきました。
eスポーツ関連のニュース
eスポーツ関連のニュースは、連日出てきていて、ほんの一例を紹介します。
◆プロ野球がeスポーツに本格参入–KONAMIとNPBがプロリーグを共同開催 – CNET Japan
◆IOC、eスポーツ参入で議論 – 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上:朝日新聞デジタル
◆eスポーツ、オリンピック競技に? 課題は|日テレNEWS24
まとめ
以上まとめると、
・全世界の競技人口→1億3000万人
・2018年世界市場規模→約1000億円(中国は1兆)
・オリンピック種目になる可能性浮上
・最高賞金総額は23億円
eスポーツの世界市場規模は、毎年右肩上がりに伸びており、新しい産業として注目されています。
1番気になるのは日本で伸び代がどれだけあるのか。
今後も注目していきましょう。
それではまた!